Edgity(系統図管理機能)

本ガイドでは、Revitモデルから電気系統図を自動生成・管理する「Edgity」機能の操作方法について解説します。
Edgityには、目的の異なる2つの系統図作成機能が搭載されています。

[!IMPORTANT]
本機能は現在ベータ版として提供されています。一部のシンボルファミリが未整備であることや、作図ロジックが開発途上であることをあらかじめご了承ください。

1. 単線結線図

「単結ブラウザ」で整理した論理的な接続関係を、そのまま図面化する機能です。回路の接続優先で、等間隔にレイアウトされます。

特徴

  • 自由な組み換え: 単結ブラウザ上で機器の親子関係や並び順を自由に編集でき、そのレイアウトが図面に反映されます。
  • カスタムデータ対応: Revitモデルに存在しない仮の機器(カスタムノード)を含めた作図が可能です。
  • 進捗状況: 現在、基本ロジックが実装されたプロトタイプ段階です。

操作のポイント

  1. ブラウザでの編集: リボンから「単結ブラウザ」を開き、機器をドラッグして系統を整理します。
  2. 図面の生成: 「新規作成」から「単線結線図 作成」を実行します。
  3. 制限事項:
  4. 設定画面の「フィルター」機能には未対応です。ブラウザに表示されているすべての要素が描画対象となります。
  5. 今後の方向性としては、単結ブラウザ上で構築した回路をフィルターに応じて、製図ビューに描画する機能を実装する予定です。これにより、1つの回路を様々な切り口で可視化できるようになります。
    例:製図ビューAでは停復電フロー検討用の簡易なビュー。製図ビューBではリレーまで記載した詳細な単線結線図ビュー。

2. 物理配置系統図(幹線系統図)

Revit上の電気回路システムと、実際のモデルの配置(レベル/フロア)に基づき、自動的に2Dレイアウトを行う機能です。
現在は幹線系統図をターゲットにしていますが、フィルタ設定やシンボルファミリを拡充することで、様々な系統図の自動描画に対応可能な仕組みになっています。

特徴

  • 実配置ベース: 機器が設置されているフロア(レベル)や位置に合わせて、2D空間上に機器を配置し、配線を自動作図します。
  • 自動回避ロジック: シャフト領域を認識し、配線が重ならないようにルートを計算します。
  • フィルター対応: プロファイル設定で指定したカテゴリや機器、回路の種類に基づき、必要な要素だけを抽出して作図できます。
  • 描画方向の指定: 2D配置する際の方向を指定できます。(例:正面、右側面など)
  • 複数パターンの作図: 設定を複数保存可能なため、同じモデルから様々な種類の系統図パターンを作図可能です。

操作のポイント

  1. プロファイル設定: 「設定」画面で、抽出したいカテゴリや機器、回路の種類を指定します。
  2. フロア線の自動配置: 図面生成時に、プロジェクト内のレベルに合わせた「フロア線」を配置します。
  3. シャフトの自動配置: 新規作図時には「シャフト」を一つ自動配置します。これは現状モデルに基づいたものではありませんが、シャフト位置や数量を手動で再配置し、ピン留めすることで、再描画時に希望のレイアウトを維持できます。配線は近傍のシャフトを経由して自動的にルート計算されます。
  4. 制限事項: 詳細シンボルファミリのバリエーションが不足しているため、一部の機器が汎用シンボルで描画される場合があります。

3. 再描画と要素の保護(ピン留め機能)

モデルや設定の変更を図面に反映させるには、リボンの「再描画」コマンドを使用します。
この機能は「単線結線図」「幹線系統図」の両方で共通して利用可能です。

再描画の仕組み

再描画を実行すると、本アドインで作図した製図ビューをリスト表示します。
リストから再描画したい製図ビューを選択して、実行します。

選択した製図ビュー内にある本アドインが生成した要素を一旦クリアし、最新の情報に基づいて描き直します。

ピン留め(Pinned)による保護

手動で移動したシンボルや、独自に追加した注釈を維持したい場合は、Revit標準の「ピン留め」を使用してください。

  • 削除されるもの: ピン留めされていない、本アドインが生成したすべての要素。
  • 維持されるもの:
    • ユーザーがピン留めした要素(位置やパラメータが保持されます)。
    • ユーザーが手動で作成した詳細線分やテキスト。
    • フロア線・シャフト: これらは生成時に自動的にピン留めされます。

4. 系統図とRevitモデルの相互連携

作成された図面とRevitの3Dモデルは、再描画することで最新の状態を反映してリンクしています。

系統図からモデル選択

  1. リボンの「系統図からモデル選択」ボタンをクリックします。
  2. 製図ビュー上のシンボルを選択すると、対応するRevitのモデル要素が自動的に選択・ハイライトされます。
    先に、製図ビュー上の要素を選択してから、「系統図からモデル選択」ボタンをクリックでも同様の効果が得られます。

5. FAQ / トラブルシューティング

Q: 再描画したらフロア線の位置がリセットされた。
A: フロア線はデフォルトでピン留めされています。ピンを外して移動した場合は、再度ピン留めを行わないと再描画時に位置がリセットされる可能性があります。